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キリスト教的浄福

スピノザは、
「普段の生活の中で私たちにしばしばもたらされるものは、
どれも空しく無価値だということを、経験から学んだ」
(スピノザ『知的改善論』)
と述べて、本当の幸福を求めました。

スピノザが探求したのは、このようなものです。

「人間のあずかることのできる真の善であって、他の一切ののものをなげうってまでも、ただそれだけで心が感動させられるようなものが、何か存在するかどうか。いや、私がそれを発見し到達すれば、それによって、私が不変で完全な喜びを享受できるようなものが存在するか否か
(スピノザ『知的改善論』)

富や名誉、官能的快楽は、確実に喜びをもたらしてくれますが、
それは一時的な満足です。
かといって、他に永続的な真の幸福があるかどうかも
分かりませんでしたし、どう探したらよいのかも
分かりませんでした。

しかしそれでも本当の満足を探さねばならないと、
スピノザはついに決心したのでした。

ようするに私には、自分がきわめて危険な状況にあり、それゆえ効果はまだ確かではない薬でも、ともかく全力を尽くして薬を探さねばならないことがわかったのである。ある薬を飲まなければ確実に死ぬことが分かっている、そしてその薬を探す方法も分かってはいないが、何としても探さなければならない。患者の希望はひとえにその薬にあるのだから。私はちょうどそんな重病人のようだった。(スピノザ『知的改善論』)

いかにして人は完全な幸福になれるのでしようか。

スピノザが到達した結論は、
神への知的愛
でした。

今この愛がどんなものかは問題にしないとして、
「神」という非地上的なものが出てきたのは
当然の結果といえましょう。

なぜかといいますと、今まで見てきたように、
物質的な幸福だけでは満足できないのはもちろん、
やはり不満や不安はなくなりません。
人間は不完全な存在で、命は有限です。
運命にたやすく左右され、
悪から逃れられません。

すべてのものは無常で、
絶対に裏切られないような、
本当に頼りになるものはこの世にありません。

こういうすべての人間のかかえた、
越えられない壁を、ヤスパースは
限界状況
と呼んでいます。

となれば、地上にはない、
この世界を超えた永遠の存在と関わることによって
完全な幸福を得ようとするのは自然ななりゆきでしょう。

そこでこれから、神の存在を「信じる」
とはいかなることかを分析したいと思います。
その後で、なぜ人は神を信じるのか、
信じることによって得られる浄福とは、
どんな幸福なのかを解明します。

人生の本当の意味とは?

今回、仏教をもとに
人生の本当の意味を解明するため、
仏教の真髄である苦悩の根元を
小冊子にまとめました。

ただし、この内容は、哲学者たちからすれば、
激怒し、抹殺したい内容かも知れません。
いずれにせよ、必ず批判することだろうと思います。
ですから、このことは、なるべく哲学者の皆さんには
言わないでください。

しかし、仏教によらねば、人生の意義を知るすべはありません。
ぜひご覧下さい。

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人生の目的とは

人生の目的の意味を哲学する

現存在(人間)の解明

現存在のすがた① 不満

現存在のすがた② 不安

現存在のすがた③ 快楽

現存在のすがた④ 平静

現存在のすがた⑤ 不幸の忘却

現存在のすがた⑥ 宗教的浄福

真の幸福とは?