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目的という言葉の2種類の意味

次に「目的」という言葉の2つの意味を
区別しなければなりません。

1つには、
「人間が道具や他の手段を用いて何かをする意図」
「行為の目標」
「到達を目指すところ」
という基本的な意味です。
これを「行為目的」とよびましょう。

もう1つは、
「道具・器具などの物体がもつ昨日・用途・役割」
という二次的な意味です。
これを「道具目的」とよびましょう。

「目的」の2つの意味を比較しなければならない。
1番目は、人がたいてい人工品や道具その他の手段を使って何かをしようと意図したり計画したりするとき、「その人は目的をもっている」といわれるが、そういうときの意味である。
2番目は、人工品自信が目的を持っているといわれるときの意味で、つまり機能である。
(Hepburn, op. cit. , p.211.)

具体的な例をあげるとどうなるでしょうか。
まずは倫理哲学の世界的権威ベアーの例です。

その2つの意味とは何か?
1番目の基本的な意味では、「君が点火装置をつけたままにすることに目的はあったのか?」というように目的という言葉は普通、人間やその行為に使われる。
2番目の意味では、「作業場に取り付けたあの装置の目的は何か?」というふうに、普通は物だけに使われる。
(K.Baier, "The Meaning of Life" , in Klemke, op. cit. , p.103.)

1番目の「行為目的」と、
2番目の「道具目的」について
ナイフを例にとれば、
ある男が殺人にナイフを使ったとします。
「その殺人の目的は、『お金を手に入れること』だった」
といわれるときの「目的」は行為目的です。

一方、ナイフの目的、つまり機能はものを切ることですから、
殺人犯の行為目的つまりお金と
ナイフ自体の道具目的はまったく別のものです。

例えばもし仮に西洋で信じられているように、
神というものがいて、人間を創ったとするならば、
神は人間を使って何かの目的を果たそう
ということではありませんから、
「人生の目的は神によって決められたものではない」
といったときの「目的」は道具目的です。

したがって
「人生の目的は神によって決められたものではない」
というときの意味は、
「人間の機能・役割は初めから決まっているのではない」
という意味です。

人生の本当の意味とは?

今回、仏教をもとに
人生の本当の意味を解明するため、
仏教の真髄である苦悩の根元を
小冊子にまとめました。

ただし、この内容は、哲学者たちからすれば、
激怒し、抹殺したい内容かも知れません。
いずれにせよ、必ず批判することだろうと思います。
ですから、このことは、なるべく哲学者の皆さんには
言わないでください。

しかし、仏教によらねば、人生の意義を知るすべはありません。
ぜひご覧下さい。

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現存在のすがた① 不満

現存在のすがた② 不安

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現存在のすがた⑤ 不幸の忘却

現存在のすがた⑥ 宗教的浄福

真の幸福とは?