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理想的人格の志向

理想的人格を追求しても、能力は有限だから絶望する。

ここからは、その他の精神的な満足について考えて見ましょう。
次の4つです。
1 理想的人格の志向
2 苦痛から開放された安堵
3 思い出
4 希望

学問や芸術以外にも、
例えば自分の理想とする人格に近づこうと努力して、
一歩一歩自分を進歩させる、
という満足はどうでしょうか。

これも、今まで見た学問や芸術同様、
限界にぶつかって、思い通り進歩して満足することができない、
という時が必ず来ます。

なぜかというと、
そもそも理想的人格とは何でしょうか。

何が一番大事と思うかは、
人それぞれ違うでしょうが
理想的な人間とは、つまる所、
真・善・美が偏りなく調和した状態ではないでしょうか。

なぜなら、真理からもはずれ、
道徳も無視し、
生き方が全然スマートでない、
そんな人間を理想にしても、すぐ挫折するでしょう。

卑近な例をあげますと、
バットマン』という映画に、
ジョーカーという怪人が出てきます。

犯罪組織のボス、ジョーカーは、
都合の悪い人間を次々に殺害し、
にやけた薄気味悪い顔になってしまう薬品を
化粧品に混ぜます。

ジョーカーに醜く整形された女性が自殺した時、
我輩の美学が分からん奴だ
などと言っていますが、
こんなおかしな人間を理想として
社会を敵に回しても通用しないでしょう。

結局、理想的人格を求めるといっても、
真理、美しさを偏らずに追求し、
世の中の役に立つ人間を目指すことに他ならないのです。

立派な人間になるように努力せねばならないのは
倫理道徳からいって当然ですが、
それだけでは幸福にはなれないでしょう。

自分の理想通り、自分を向上させることができれば、
当然満足は得られますが、
どこまでも向上することはできません。
必ず能力の限界にぶつかり、理想と現実のギャップに
苦しまねばならないのです。

それでも中には、イギリスの経済学者にして哲学者、
ジョン・スチュアート・ミルのこんな言葉をあげたりして
別に不満があってもいいのではないかと、
反論する人もあるでしょう。

満足した豚であるよりは、不満足な人間であるほうがよい。
満足した馬鹿であるよりは、不満足なソクラテスであるほうがよい。
(J・S・ミル『功利主義論』中央公論社)

このミルの言葉は、
精神的快楽が、肉体的快楽よりも、
質的に優れたものだということです。

美味しい物を食べたり豪華な旅をしたりする
肉体的快楽は、その時だけ楽しい一時的な快楽ですから
続きません。

それに比べると、ミルが『ミル自伝』の中で挙げている
「他人の幸福」「人類の向上」「芸術」「研究」
(JSミル『ミル自伝』岩波文庫)
などによって得られる精神的満足はより長く続きます。

しかし、これらの精神的満足だけ求めていれば
不満がなくなるかというと、ここまで述べてきたように、
決してそうではありません。
むしろ、ミルが高級な快楽と呼ぶ精神的満足を
求める生き方は、かえって苦しみが増える

ということをミル自身が『功利主義論』で言っています。

高級な能力をもった人が幸福になるには、劣等者より多くのものが要るし、おそらくは苦悩により敏感であり、また必ずや多くの点で苦悩を受けやすいに違いない。(J・S・ミル『功利主義論』中央公論社)

古語にも、
「それ知恵多ければ憤激多し、知識を増す物は憂患を増す」
とあります。真面目に人生を考える者が、
知識経験が増えるとともに、
人の世に対する失望と悲哀とに襲われることを
逃れることはできません。

変わらない幸福を求めるのであれば、
別のアプローチが必要なのです。

人生の本当の意味とは?

今回、仏教をもとに
人生の本当の意味を解明するため、
仏教の真髄である苦悩の根元を
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ただし、この内容は、哲学者たちからすれば、
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いずれにせよ、必ず批判することだろうと思います。
ですから、このことは、なるべく哲学者の皆さんには
言わないでください。

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現存在のすがた① 不満

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現存在のすがた⑤ 不幸の忘却

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